2026.07 — 2026.09

Customer Decline Analysis

8月お盆以降
ランチ客数低迷の解剖

9月第2週のランチ客数30.5人/日は何が原因か。男女比・年代・グループ数・リピーター・天気気温の5軸から徹底分析し、課題と対策を提示します。

📌 平日ベース(土曜除く)55日間 / 9月15日まで。TV放映=9/1週。

7月〜8月上旬 ランチ

37.1人/日

ベースライン

お盆(8/10-16)

25.2人/日

−32%(季節要因)

8月後半

35.7人/日

一旦回復

9/1週(TV放映)

38.0人/日

一時的な押し上げ

9月第2週(TV後)

30.5人/日

−19.7%の落ち込み

週次 ランチ客数・売上・リピート率の推移

9月第2週でランチ客数が急落。リピート率は逆に上昇→新規客が消えてリピーターだけ残っている状態。

ランチ客数(左) 売上÷万円(左) リピート率%(右)

日次 ランチ客数の推移(全期間)

色:青=曇・雨混じり、赤=雨、緑=晴れ系。TV放映週後に明確に落ち込む。

雨の日 曇・雨混じり 晴れ系
核心

「TV放映が終わった瞬間に客数が戻らなかった」——これが今の状態

9/1週のTV効果(38.0人)は一時的なスパイク。9/8以降30.5人に急落しており、TV視聴者が初来店→リピーターにはなっていない。同時に既存リピーターのリピート率は上昇(35→46%)しており、分母(全体客数)が減った中でリピーターだけが残っている状態。

7月 新規客数/日

24.5人

リピーター7.0人

8月後半 新規客/日

21.3人

リピーター9.3人

9/1週 新規客/日

24.2人

TV効果(一時的)

9月第2週 新規/日

17.5人

−28.6%(最大の落ち込み)

9月第2週 リピーター

8.8人/日

7月比 +25.7%(増加)

9月第2週 リピート率

46.3%

新規減で率が上昇

期間別 新規客 vs リピーター数

リピーター数は7月7.0人→9月8.8人に増加。一方新規客は24.5人→17.5人に急減。

新規客(推定) リピーター(SQUARE実績)

週次 リピーター数(絶対数)の推移

リピーター数(絶対数)は増加傾向——固定客の土台は着実に育っている。

SQリピーター数/日 LINEリピーター数/日
問題の本質

「新規客の獲得」が止まっている——リピーターは増えているのに全体が減っている

リピーター数(絶対数)は7月7.0人→9月8.8人と増加しており、固定客は育っている。問題は新規客が24.5人→17.5人に−28.6%急減していること。TV放映で来た新規客が2回目に来店しておらず、通常の新規流入も細っている。

40代男性(9月第2週)

4.0人/日

7月比 −2.5人(−38%)最大の減少

20代女性(9月第2週)

4.8人/日

7月比 −2.0人(−29%)

30代男性(9月第2週)

8.6人/日

7月比 +0.3人(維持)

30代女性(9月第2週)

7.4人/日

7月比 −0.8人(ほぼ維持)

男女比(7月)

50:50

均等

男女比(9月第2週)

54:46

女性比率が低下

期間別 年代・性別構成比の変化

40代男性と20代女性が明確に減少。30代男女は相対的に構成比が上昇。

7月〜8月上旬 8月後半 9月第2週

期間別 1日平均来客数(年代別・絶対数)

絶対数で見ると40代男性の減少が最も大きい(6.5→4.0人)。30代男性は唯一増加。

注目変化

40代男性・20代女性が離脱。30代男性・女性が中核として残っている

40代男性(6.5→4.0人、−38%)は最大の落ち込み。オフィス近隣の会社員・ビジネスパーソン層が夏休み明けに戻っていない可能性がある。20代女性(6.8→4.8人)の減少もSNS経由の新規流入が止まったことと合致する。一方30代男性は絶対数を維持しており、中核のリピーター層として機能している。

1人グループ率(7月)

63%

20.0組/日

1人グループ率(9月第2週)

69%

19.6組/日(絶対数は維持)

2人グループ(7月)

28%

8.8組/日

2人グループ(9月第2週)

22%

6.2組/日(−29%)

3人以上(7月)

10%

3.2組/日

3人以上(9月第2週)

9%

2.6組/日(−19%)

期間別 グループ構成比の変化

1人率が63%→69%に上昇。2人・3人以上グループが明確に減少。

7月〜8月上旬 8月後半 9/1週(TV) 9月第2週

期間別 グループ数(1日平均 組数)

2人組の絶対数が8.8→6.2組と最大の減少幅。新規の複数人来店が消えている。

見えてきた構造

「2人・グループ客」が消えている——ソロ客は維持、新規グループが来なくなった

1人客の絶対数は20.0組→19.6組でほぼ維持。一方2人組が8.8→6.2組(−29%)と最大の減少。グループで初来店する新規客・TV視聴後に「友達を連れてきた」層が来ていない状態。これは新規集客の停滞と完全に一致する。

気温×ランチ客数 相関

r = +0.13

ほぼ無相関

気温×売上 相関

r = +0.15

ほぼ無相関

曇りの日 ランチ客数

43.4人/日

全天気で最多

雨の日 ランチ客数

32.3人/日

全天気で最少

9月第2週の天気

雨4日/6日

悪天候が重なった

9/1週(TV)の天気

雨3日・曇2日

悪天候でも38.0人

気温 vs ランチ客数(散布図)

気温との相関r=0.13と低く、気温だけでは客数を説明できない。天気・施策の影響の方が大きい。

曇・雨混じり 晴れ系

天気カテゴリ別 平均ランチ客数

雨の日は−11.1人(曇比)の影響あり。ただし晴れと曇の差は小さい。

気温帯別 平均ランチ客数

気温帯による差は小さい。涼しい日の少なさは9月雨期との重複が影響。

分析結論

9月の客数低迷の原因は「雨」ではなく「新規集客の停滞」

9月第2週は6日中4日が雨で悪天候の影響はある(雨の日平均32.3人)。しかし9/1週もほぼ雨天なのに38.0人来ているため、天気だけでは説明できない。気温との相関もr=0.13と低く、本質的な問題は天気・気温ではなく新規流入の停止。

天気への示唆

「曇り」が最も来客が多い(43.4人)——雨の日対策が追加施策として有効

雨の日は平均−11.1人の影響がある。雨天限定LINE配信クーポン・テイクアウト強化で雨の日の底上げをすることで、月次で数万円の改善が見込める。

データから導出した課題と対策。優先度順。

最優先①

TV新規客が2回目に来店していない——次回メディア露出時に「その場でリピーター化」を徹底

TV放映週38.0人→翌週30.5人に急落。来店した新規客に「また来る理由」を渡せなかった。対策:TV・メディア露出時には来店客全員にLINE登録特典(次回割引・限定メニュー先行案内)を渡す動線を整備。レジ横にQRコードを常設。

最優先②

新規客の流入が止まっている(24.5人→17.5人、−28.6%)——SNSで2人グループの新規来店を誘発

2人組が8.8→6.2組(−29%)と最大の減少。「友達を誘って来たくなる」コンテンツが不足している。対策:Instagram Reels・TikTokで週3本以上の投稿。「2人で来ると◯◯」の特典設定。店内フォトスポット設置・ハッシュタグ訴求で来店客の投稿を促進。

重要③

40代男性が最大の離脱層(6.5→4.0人、−38%)——オフィス層への再アプローチ

お盆・夏休み明けに職場のランチルーティンが変わった可能性がある。対策:近隣オフィスへの再配布(ランチビラ・スタンプカード)。「ひとりランチ向け」の訴求(一人でも快適な席・早い提供・ランチスピードセット)を店頭・SNSで発信。

伸ばす強み①

リピーター数(絶対数)は7月7.0人→9月8.8人と着実に増加——LINE活用で加速

固定客の土台は育っている。対策:LINEを活用した週次来店促進メッセージ・限定メニュー先行案内・スタンプカード特典強化でリピート頻度を上げる。目標:月2回→月2.5回への引き上げ。

伸ばす強み②

雨天でも一定の来客がある——雨の日をチャンスに変える

9/1週は雨天多くても38.0人来ており、悪天候耐性は比較的高い。対策:雨天デー限定クーポンをLINEで当日配信。「雨だからこそ温かいカレー」のポジションを確立する。

総括

今の状態:「固定客は育っているが、新規の入口が詰まっている」

リピーター数・リピート率は改善しており、店の地力は上がっている。問題は新規客の流入が止まっていること。9月の客数低迷の本質は天気・気温ではなく、TV効果の一時性と平常時の新規集客施策の不足。優先順位は①TV来店客のリピーター化 ②SNSによる新規グループ獲得 ③オフィス層への再アプローチ の3本柱。